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【ネタバレ注意】映画「大名倒産」の原作の見どころとあらすじや登場人物について

ベストセラー作家の浅田次郎さんが執筆した時代劇小説「大名倒産」が6月23日に映画化されて公開されます。

運命のいたずらのようにして藩主となった若き主人公が、莫大な借金を背負った藩の財政を立て直す傑作時代劇です。

単行本が刊行され、文庫化して、最後は映画化となりました。

映画化されるくらいに面白いと、評判の良い小説「大名倒産」のあらすじや、見どころについてネタバレありでご紹介していきます。

「大名倒産」の主な登場人物とその相関図

大名倒産に登場する人物についてご紹介します。

登場人物の相関図
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  • 松平和泉守信房(小四郎):越後丹生山藩(にぶやまはん)の第十三代当主。先代が近隣の農家から下屋敷に奉公にあがっていた村娘・なつに手をつけて産ませた四男坊。
  • 新次郎:小四郎の次兄。江戸中屋敷(駒込)に住む。正室の子で、うつけ者だが庭造りには天賦の才を持つ。
  • 喜三郎:小四郎の三兄。側室の子で、賢く気さくな人柄だが、生まれつき病弱で国元を離れたことがない。
  • 間垣作兵衛:小四郎の育ての父。小四郎が9歳になって当主の元へ引き取られた後、妻にしていたなつと別れて国元へ戻る。
  • ご隠居:越後丹生山藩の第十二代当主。計画倒産を目論み、庶子の小四郎に家督を譲る。
  • お初:新次郎の嫁となる女性。

【ネタバレ注意】「大名倒産」のあらすじは?

「大名倒産」のあらすじ
提供元:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163911397

「大名倒産」あらすじとネタバレについてご紹介します。

一見するとシンデレラボーイになった小四郎ですが、その実態はタイトルにある様に、そんな事ない訳で・・・。

ネタバレ要素も含みますので、嫌な人は軽く読み飛ばす程度がおすすめです。

あらすじ

松平和泉守信房(小四郎)は、先代が村娘にお手を付けて生まれた四男で、親子の名乗りを上げる九歳までは足軽の子として育ちました。

そんな小四郎は、五カ月前に三万石の越後丹生山(にぶやま)藩を継いだばかりのまだ21歳の若殿。

実は越後丹生山松平家には、二百五十年にわたって積もり積もった二十五万両にも及ぶ借金があり、歳入一万両に対しての年間で支払う利息が三万両という、詰んでいる状況でした。

この窮状を知った気弱な嫡男は急死。

隠居した先代は、頭の弱い次男と病弱で越後の国元にいる三男ではなく、自分とは縁の薄い馬鹿でも病弱でもない小四郎に後を継がせました。

全ては計画倒産を成し遂げた暁に小四郎に腹を切ってもらうためという何とも理不尽な理由で家督を譲ったのだった。

ご隠居は柏木村の下屋敷に隠居しながら百姓与作、茶人一狐斎、職人左前甚五郎など、様々に役柄を演じ分けて、日々暮らしつつ、計画的に大名倒産するべく着々と手を打っていました。

一方の小四郎は、家宝を収めた蔵がある中屋敷に住んでいる、次兄の新次郎の元を訪れて、家宝の白糸威の御具足と一文字則宗の拝領刀が無くなっていることを知ります。

新次郎は、うつけ者として後継ぎから外されましたが、趣味の作庭は名人の域という天分を発揮していました。

その仕事ぶりと人柄に惚れ込んだのが、大番頭という役職の娘のお初で、御庭仕事を通じて新次郎を神様と思うようになり、二人は愛を育んでいきました。

しかし兄の嫁取りは、祝言で物入りなうえに、お頼み金(結納金)五百両がかかります。

負債をどうにかしようと喘ぎつつも、財政を立て直そうと懸命に取り組む小四郎は、さらに次々難題が立ちふさがります。

そんな小四郎の丹生山松平家の経営再建に力を貸す人物が登場します。

その人物とは比留間伝蔵で、以前は西国のとある家の勘定方添役を担っていたが、武士であることに嫌気がさして出奔し、水売りとなった元武士の町人です。

初の御国入りを控えながら、参勤交代の旅費として最低でも四百両は必要な事に対して、手元に四十両しかなく、頭を悩ましていた小四郎に、伝蔵は知恵を貸します。

何故こんなにもお金がなく負債だけがあるのか・・・。

実は御家には貧乏神が取り付いていたのですが、あまりの窮状に貧乏神もが呆れるありさまでした。

後編になる下巻では、御国入りした小四郎の丹生山領内での経営再建の奮闘ぶりが描かれていきます。

その奮闘ぶりに家臣や領内の民を巻き込むだけではなく、改心した貧乏神や七福神も参戦してきて・・・。

実はこの作品には貧乏神や七福神等の神様が登場します。

計画倒産を目論む先代の隠居と借金返済をして立て直そうとする小四郎。

逃げ切りを目指す親世代ⅤS巨大な負債を押し付けられた若者の笑いと涙がてんこ盛りの豪華エンターテインメントの1冊です。

「大名倒産」の見どころはどこ?

大名倒産は思いがけずに藩主となった主人公が、莫大な借金を背負った藩の財政を見事に立て直す物語です。

小四郎は庶民の暮らしを知っているからこそ、その生活の苦労から、丹生山藩を潰さない為に事態をなんとかしようと奔走出来たのだと思います。

本作品では、貧乏神や七福神などの神様も登場し、財政難に喘ぎつつも奔走する小四郎に力を貸してくれます。

最後にはあるものが発見されて、小四郎を助ける事になります。

「大名倒産」は借金返済の資金繰りにあえぐ貧乏藩の話なのですが、どこか抜けているよう人物も多くコミカルな描写も多く、知的好奇心を満たしながら笑いあり、涙ありの感動が待っています。

「大名倒産」の映画情報

大名倒産の映画情報
提供元:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167919283
映画タイトル大名倒産
原作タイトル大名倒産
原作浅田次郎
監督前田哲
脚本丑尾健太郎
稲葉一広
キャスト神木隆之介
杉咲花
松山ケンイチ
小手伸也
小日向文世
宮﨑あおい
桜田通
浅野忠信
佐藤浩市
公開日6月23日
ジャンル時代劇

まとめ

映画「大名倒産」の原作の見どころやあらすじ、登場人物についてご紹介致しました。

借金返済の為に奔走する小四郎や登場する人物たちをユーモアでコミカルに描写されています。

原作は上下巻の2冊になっています。

大名倒産の結末は是非上巻と下巻を読んで楽しんで下さい。

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