「冬になるとゴキブリが増える」
あなたもそう感じたことがあるのではないでしょうか。
暖房の効いた部屋で、ゴキブリが動き回っているのを見ると、気持ち悪さや不快感を覚えますよね。
ゴキブリは、寒さに弱いため、冬は暖かい場所を求めて侵入し、繁殖します。
そのため、冬はゴキブリの駆除件数が増える傾向にあります。
この記事では、冬の暖房でゴキブリが増える理由と対策について解説します。
目次
冬のゴキブリはなぜ増える?

ゴキブリは、温暖で湿度の高い場所を好む昆虫です。
そのため、冬になると寒さや乾燥から逃れるために、暖房の効いた家の中に侵入してきます。
また、ゴキブリは繁殖力が非常に旺盛で、種類にもよりますが、1匹の成虫から半年間で約300匹のゴキブリが生まれるといわれています。
そのため、冬の間に家の中に侵入したゴキブリが繁殖すると、一気に数が増えてしまうのです。
「1匹を見かけたら30匹もいると思え」と言われる理由の根拠になっています。
ゴキブリの習性と冬の行動
ゴキブリは、夜行性で、暗くて狭い場所を好みます。
また、エサや水があれば、どこでも生きることができます。
冬になると気温が下がり、活動が鈍くなります。
しかし、暖房が効いた家の中など、20度以上の温度が維持されている場所では、1年中活動しています。
そのため、冬になると、ゴキブリは暖かい場所を求めて、家の中に侵入してきます。
侵入経路は、排水溝や窓、ドア、隙間などさまざまです。
また、ゴキブリは繁殖力が非常に強い生き物です。
家の中に侵入したゴキブリは、暖かい場所で卵を産みます。
1匹の成虫が産卵すると、1回で30匹以上の幼虫が生まれます。
冬場は活動が鈍くなるため、繁殖能力は低下しますが、それでも十分な数を産み付けることができます。
ゴキブリの卵は、20度以上の温度で孵化するため、冬でも暖房の効いた家の中では孵化出来る環境になり繁殖してしまいます。
どこから侵入してくる?
ゴキブリは、さまざまな場所から侵入してきますが主な侵入経路以下の3つになります。
- 排水溝
- 窓やドア
- 隙間
排水溝
排水溝は、ゴキブリにとって格好の侵入経路になります。
ゴキブリの好物である食べカスやゴミが溜まっているので、ゴキブリの卵や幼虫が潜む場所にもなります。
そのため、ゴキブリが寄ってきます。
窓やドア
窓やドアも、ゴキブリが侵入しやすい場所です。
例えば、窓やドアの隙間や、開けっ放しになっていると、ゴキブリが侵入してくる可能性が出てきます。
また、開けている隙間が、ゴキブリの体の大きさよりも小さくても、足をかけて侵入することができます。
隙間
壁や床などの隙間からも、ゴキブリが侵入する可能性があります。
ゴキブリは、小さな隙間でも通り抜けることができるので、隙間があると侵入されやすくなります。
余談ですが、引っ越しや宅配便のダンボールからゴキブリに侵入される事もあります。
ダンボールには、ゴキブリの卵や幼虫が潜んでいる可能性があります。
冬の暖房でゴキブリが好む環境になる

冬になると、多くの家庭で暖房が使われ始めます。
暖房が効いた部屋は、ゴキブリにとって好みの環境となります。
暖房により、室内の気温が20度以上になると、ゴキブリの活動が活発になります。
また、暖房によって乾燥していた室内が湿気を含むようになると、ゴキブリの繁殖に適した環境になります。
冬のゴキブリは、寒さに弱いため、暖かい場所に集まってくることが主な原因です。
また、冬はゴキブリの繁殖期でもあるので、1匹見つけた場合は、すでに卵を産んでいる可能性もあります。
冬のゴキブリ対策の基本

冬のゴキブリ対策は、以下の3つが基本となります。
- ゴキブリの侵入経路を塞ぐ
- 餌や隠れ家をなくす
- ゴキブリを寄せ付けない環境にする
ゴキブリの侵入経路を塞ぐ
ゴキブリは、隙間や穴から侵入してきます。
そのため、家や部屋の周囲の隙間や穴を塞ぐことが重要です。
特に、以下のような場所は、ゴキブリの侵入経路になりやすいので、注意が必要です。
- 窓やドアのすき間
- 排水管や給水管の接続部
- エアコンの配管
- 配線や電話線の穴
- 壁と床の隙間
- 家具の裏や下
これらの隙間や穴は、コーキング剤やガムテープ、隙間テープなどで塞ぎましょう。
また、窓やドアの隙間には、ゴキブリが通りにくいゴムパッキンなどを貼り付けるのも効果的です。
そして、雨戸や網戸を閉めるのも忘れずに。
餌や隠れ家をなくす

ゴキブリは、生ゴミや食べ物のカス、ペットの餌、ホコリなどを餌とします。
そして、暗くて湿った場所を好んで、住処とします。
そのため、ゴキブリの餌や隠れ家をなくすことも、ゴキブリ対策の重要なポイントです。
ゴキブリは、隙間や穴などから侵入してきます。
そのため、隙間や穴を埋めることで、ゴキブリの侵入を防ぐことができます。
ゴキブリを寄せ付けない環境にする

ゴキブリは、20℃を下回ると繁殖活動を停止します。
そのため、冬の間は、室内の温度を低く保つことで、ゴキブリの繁殖を抑制することができます。
また、ゴキブリは、殺虫剤のにおいを嫌います。
そのため、殺虫剤を散布しておくことで、ゴキブリを寄せ付けない効果が期待できます。
これらの対策を実施することで、冬のゴキブリの侵入や繁殖を防ぐことができます。
もしも、ゴキブリを見かけたら、すぐに駆除して、ゴキブリの死骸は、放置せずにすぐに処分しましょう。
これらの対策を実施することで、より効果的にゴキブリ対策を行うことができます。
効果的なゴキブリ駆除方法

ゴキブリ駆除には、以下の3つの方法が効果的です。
- 市販のゴキブリ駆除剤を使う
- ゴキブリ駆除業者に依頼する
市販のゴキブリ駆除剤を使う
市販のゴキブリ駆除剤は、手軽に使用できるため、多くの人が利用しています。
殺虫剤や粘着シート、ゴキブリホイホイなど、さまざまな種類の駆除剤が販売されています。
市販のゴキブリ駆除剤は、大きく分けて以下の3種類があります。
- 殺虫剤
- 置き餌
- 粘着シート
それぞれの特徴と使い方について解説します。
殺虫剤を使う
殺虫剤は、ゴキブリに直接噴射して駆除する方法です。
即効性があり、ゴキブリの数が多い場合に効果的です。
殺虫剤を使う際は、以下の点に注意しましょう。
- 換気を十分に行い、人やペットがいない状態で使用してください。
- 目や口に入らないように注意してください。
- 使用後は、子供の手の届かないところに保管してください。
殺虫剤の種類は、大きく分けて「エアゾールタイプ」「液体タイプ」「置き餌タイプ」の3つがあります。
置き餌を使う
駆除エサは、ゴキブリが好むように作られた餌に毒を混ぜたもので、ゴキブリが食べて死ぬことで駆除します。

ゴキブリが好むように作られた餌に毒を混ぜたもので、ゴキブリが食べて死ぬことで駆除します。
ゴキブリの巣まで毒を運ぶことができるため、巣ごと駆除することができます。
流し場や冷蔵庫の下に置いてゴキブリ駆除する事が出来ます。
粘着シート
粘着トラップは、ゴキブリが好む匂いを付けて、ゴキブリを捕獲する方法です。
ゴキブリがトラップに触れると、粘着剤でくっついて動けなくなり、餓死や脱水症状で死んでしまいます。
粘着トラップは、ゴキブリの侵入経路や、ゴキブリが好む場所に設置します。
ゴキブリがよく出没する場所は、台所や洗面所、浴室、床下などです。

目的や状況に合わせて、適切な方法を選びましょう。
また、ゴキブリ駆除剤を使うだけでは、根本的な解決にはなりません。
ゴキブリの侵入経路を塞ぐなど、予防対策も併せて行うことが大切です。
ゴキブリ駆除業者に依頼する

個人でゴキブリ駆除するのは、非常に大変です。
その場合、ゴキブリ駆除業者に依頼することは、効果的なゴキブリ駆除方法の1つになります。
ゴキブリ駆除業者は、ゴキブリの習性や生態を熟知しており、効果的な駆除方法を熟知しています。
また、プロ専用の薬剤を使用することで、人やペットへの安全性を高めることができます。
さらに、駆除後の再発防止のアドバイスも受けられるため、安心してゴキブリ駆除を任せることができます。
ゴキブリ駆除は、自分で行うことも可能ですが、ゴキブリ駆除業者に依頼することで、より効果的に、そして安全にゴキブリを駆除することができます。
ゴキブリ駆除業者に依頼すれば、プロの技術と知識で、効果的な駆除と再発防止対策をしてもらえます。
ただし、費用は高額になる場合があるため、事前に見積もりを取り、納得してから依頼するようにしましょう。
ゴキブリ対策のポイント

ここでは、ゴキブリ対策のポイントについて解説します。
早めの対策が重要
ゴキブリは、繁殖力が非常に高いため、早めに対策することが重要です。
ゴキブリは、一度住み着いてしまうと、繁殖してしまうため、なかなか駆除が難しい厄介な害虫です。
そのため、早めに対策をすることが大切です。
ゴキブリは、暗くて湿気が多く、暖かい場所を好みます。
そのため、家の中にゴキブリが住み着きやすい環境を整えないようにしましょう。
具体的には、以下の対策が有効です。
- 生ゴミを放置しない
- 排水口にゴミが詰まっていないか確認する
- 家具や家電の裏側を清掃する
- 換気をして、湿気を溜め込まないようにする
また、ゴキブリの侵入経路を塞ぐことも大切です。
玄関や窓の隙間、排水管の穴など、ゴキブリが侵入できそうな場所をしっかりと塞ぎましょう。
継続して対策する
ゴキブリは、一度駆除しても、また侵入してくる可能性はあります。
そのため、継続して対策を行うことが大切です。
ゴキブリの侵入経路を塞ぐ、エサや水を絶つなどの対策を、定期的に行うようにしましょう。
また、ゴキブリは、人間の生活習慣によく似ています。
そのため、生活習慣を見直すことも、ゴキブリ対策に効果的です。
- ペットのエサは、食べ残しがないように管理する
- 排水口や換気扇は、こまめに掃除する
- 家具や家電の隙間は、隙間テープなどで塞ぐ
- 窓やドアは、きちんと閉める
これらの対策を継続することで、ゴキブリの侵入を防ぎ、快適な住環境を保つことが出来るポイントになります。
まとめ

ゴキブリは、寒さに弱いため、冬は暖かい場所を求めて侵入し、繁殖します。
そのため、冬の暖房は、ゴキブリにとって好ましい環境になります。
ゴキブリは、25℃前後の温度を好みます。
冬は、暖房器具の周りが25℃前後の温度になるため、ゴキブリにとって好ましい環境になります。
また、暖房器具の周りは、餌や水が豊富な場合もあります。
冬のゴキブリ対策は、基本の3つがあります。
- ゴキブリの侵入経路を塞ぐ
- ゴキブリの餌や隠れ家をなくす
- ゴキブリを寄せ付けない環境にする
寒い冬は暖房を使う事で、ゴキブリにとって好ましい環境になります。
ゴキブリ対策においては、早めの対策と継続的な対策が重要です。
これらのポイントを押さえて、ゴキブリの侵入や繁殖を防ぎ、快適な住環境を維持しましょう。