日本の食卓のほぼ毎日出てくるお米。
まずいお米を食べることは嫌だと思います。
実は、もともとまずいお米なんてものはありません。
ではなぜお米がまずいと感じてしまうのでしょうか?
この記事では、まずいお米についてランキング形式で紹介していきたいと思います。
また、まずいお米を美味しくする方法についても解説していきます。
- お米がまずくなる理由
- まずいお米を美味しくするやり方
まずいお米の定義とは?
ここでは、まずいお米について定義します。
人によって好みがちがうため、美味しいお米も人によってそれぞれです。
お米の状態や炊き方が悪いとまずいご飯になります。
一般的には、以下のような状態のご飯はまずいと感じることが多いです。
- パサパサしている。
- 食感が固い、又は柔らかすぎる。
- 黄色みをおびている。
- 変な匂いがしている。
炊きあがったご飯がこのような状態の場合、美味しく感じることができません。
まずいお米ランキング理由6選
日本で作られているお米は、日本人の口に合うように改良を重ねてきたお米です。
そのため、お米そのものがまずいものはありません。
お米の品種によって、お米の艶、食感、弾力など様々な特徴を持っています。
作る場所や品種、作り方やその年の気候によっても、お米の味や食感が変わってきます。
そのため、人による好みの違いがあったとしても、誰もがまずいと感じるお米はありません。
それでは、お米がまずいと感じてしまうのは何故なのでしょうか?
僕が実際に体験したことをもとに、お米がまずいと感じた理由をランキング形式で紹介していきます。
お米の保存状態が悪かった
精米したお米は封を切ったらすぐに劣化していきます。
そのため、封を切ったらそのままにしておくのはいけません。
保存状態が悪いとあっという間にお米はまずくなります。
僕自身、買ったお米をキッチンのシンク下に置いていました。
お米の保管場所として最適なのは、高温、多湿、直射日光を避け、涼しく風通しの良い場所です。お米をキッチンのシンク下に保存している人も多いかもしれませんが、実はここが一番お米の保存場所として適していません!一見、直射日光があたらず、涼しそうなイメージですが、シンク下は湿気が多く、お米の品質低下を招きやすい環境なのです。
引用元:米屋が教える!正しいお米の保存方法!余ったご飯の保存方法もご紹介!
お米は湿気を吸収しやすく、シンク下に置いておくとシンクの臭いが付着してくさいお米になってしまいます。
また芳香剤などの近くに置く場合も同様です。
お米は20℃保存だと、虫が湧いたりカビが生えたりと、お米の品質が悪くなりやすいです。
保存に適した温度は15℃以下をキープできる場所なら、品質劣化の速度を遅らせることができます。
そのため、おすすめは冷蔵庫や野菜庫の中に保管することが望ましいです。
また、保管する時も購入した袋のまま保管せずに、密閉できる容器を用意して保管するようにしましょう。
持っていない場合は、空になったペットボトルが、簡単に手に入るのでおすすめです。
精米してからの経過時間
お米は精米した瞬間から品質が悪くなっていきます。
そのため、精米した時間が経過していると、それだけ品質が悪くなっています。
賞味期限が明記されていない理由
お米は生鮮食品で、気候・温度・湿度・保存方法などによって食べることのできる期間が変化するため、賞味期限や消費期限の記載が義務付けられていません。
引用元:未開封のお米だと、賞味期限はどのくらい? – 関西業務用米.com
JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適性化に関する法律)では、お米に対して精米年月日の表示が定められており、精米年月日とは原料玄米を精白した年月日のことを指します。
このことから、お米の場合は精米年月日を目安に食べられる期間を判断する必要があるとわかります。
お米は、気候・温度・湿度・保存方法などで賞味期限が変わっていきます。
春~夏の季節は精米年月日から1ヵ月が賞味期限の目安になります。
秋~冬の季節は精米年月日から2ヵ月を目安に使い切るようにしましょう。
お米は毎日食べている人が多いので、賞味期限を気にしている人はあまりいません。
注意点は、未開封でも衝撃や圧迫で破けてしまうのを防止するための空気穴が開けられているので、品質が劣化していくことです。
そのため買い溜めすると後のお米は、品質が悪くなったまずいお米になってしまいます。
美味しいお米がパサパサにならないように、精米年月日が新しい物を購入して、賞味期限内に使い切るようにしましょう。
保温機能の使い過ぎ
お米を炊いたあとの残ったご飯を炊飯器入れて保温していると水分が蒸発します。
おいしさを保ちたいなら1時間以内をオススメします。6時間を超える保温は、ご飯の水分が抜けてしまうため、食感はかたくなり、風味は損なわれ、黄ばみや臭いも出やすくなります。
引用元:ご飯の保温、時間以上は危険!お米屋さんに聞く炊飯器「保温機能」の注意点 – 毎日新聞
水分が蒸発していくとお米は、固くなって美味しくなくなります。
お米は炊いてから1時間以内が一番おいしく食べれます。
逆に炊いてから炊飯器に6時間以上の保温はNGで、お米の水分が蒸発して、食感が悪く風味がなくなり、黄ばみや臭みがでてまずくなります。
お米がまずくならないように、炊くお米は調整して食べきれる量を炊くようにしましょう。
炊いたお米が多い場合は、炊いてすぐに食べない分をラップに包み、冷凍庫に保存しましょう。
食べる時は、冷凍保存したご飯をレンジで温めれば美味しく食べれますよ。
炊き方が悪くてまずい
ご飯を炊くときに水分量や浸水時間はとても大切です。
水分量が少ない状態でお米を炊くとパサパサとしたご飯になりますし、浸水時間が足りないとふっくらとならず味が悪くなってしまいます。
そのため、お米を炊く前に、お米を水にしっかりと水を浸して浸水しないといけません。
これをすることでお米が水を吸って炊いたときにふっくらと美味しくなります。
お米がパサパサというとき、直感的に思いつきやすい原因なのですが、水よりもお米の測り方が間違っているケースが多いです。一般的には専用の計量カップを使いますが、実は重さではかるのが最も正確です。お米1合の重さは150gなので、正確に測りましょう。また、お米1合に対して水を重さではかる場合は、1.5倍の量を入れます。
計量カップを使って体積ではかる場合は、計量カップをトントンと叩いたりせず、優しくすくい上げましょう。すくい上げたら、箸やすりきりなどで平らにならします。このとき、指でならすとずれやすいので避けましょう。米1合は180ccなので、水を体積ではかる場合は1.2倍程度の量を入れます。
引用元:ごはんがパサパサになってしまうのはなぜ?対処法も合わせて – ごはん彩彩
お米を炊くときは、適当に水を入れるのではなく、水の量をしっかりと計って、お米を水につける時間もちゃんと守ることが重要です。
そうすれば、炊きあがったお米がおいしくなり、まずいご飯を食べる心配がなくなります。
補足すると、浸水させ過ぎた場合は、お米への吸水は止まるので、浸水させ過ぎることはありません。
ただ、水が蒸発、水が悪くなっている可能性があるので、一旦水を切って お米も良く水ですすいでから、お米を炊くのが良いですね。
自分の好みに合わない
お米には産地や品種によって特徴があります。
そのため、自分の好みに合わなくてまずいと感じることがあると思います。
たとえば、新潟産のコシヒカリはもちもちした食感が特徴で旨味や甘みも感じる美味しいお米です。
また、秋田県でとれるあきたこまちは、粒が小さめで、柔らかくて粘りがあってふっくらと炊けるお米です。
ほかにも、粘りが少なくお弁当に向いている北海道産のささにしきなどもあります。
人によって好きなお米が違うため、自分の好みにあわないお米を食べたらまずいと感じてしまうかもしれません。
自分の好みに合ったお米が一番おいしく感じると思いますので、自分が一番おいしいと思うお米を捜してみてはいかがでしょうか?
お米の品質が悪くて臭い
お米を買う時にお米の原料玄米の欄を良く見ると、「複数原料米」「ブレンド米」と書かれていることがあります。
実は、お米の品名は、メインのお米が50%以上入っていれば、品名として表示して良いことになっています。
逆に言うと、残りの50%は何が入っているかわからないということです。
海外のお米が混ざっていることや、古米や古古米が混ざっている可能性も十分にあるということですね。
たとえば、コシヒカリのブレンド米購入します。
別のお米が混ざることで、コシヒカリの良さがなくなり、まずいと感じてしまうでしょう。
お米を購入する時は、原料玄米の欄に「単一原料米」と記載されたお米を選びましょう。
また安いお米には生活応援米という物があります。
生活応援米とは粒小さめで、割れ・欠け・シラタ(発育不良のお米)が入っているお米のことです。
しっかり品種名が表記されているお米を買う方が安心です。
まずいお米を美味しくする9選
ここでは、保存が悪くてまずくなったお米を美味しくする方法を紹介します。
やり方や方法次第で美味しく食べることができます。
お酒やみりんを加えて風味を付ける
お米を美味しく炊く方法として、良く知られているのが、お酒やみりんを入れるやり方です。
酒なら、米1合に対して大さじ1杯、みりんなら、米一合に対して大さじ1/2杯を目安に入れて炊きます。お酒が古くなったお米の臭いをとり、また、お酒に含まれる糖分が甘味を与えてくれます。みりんにもほぼ同様の効果があります
引用元:〇〇を入れるだけ!? お米を美味しく炊く裏ワザ – ウェザーニュース
お酒やみりんには、お米の味を引き立てる成分が含まれてます。
そのため、ごはんを炊くときに加えることで風味が良くなります。
少量加えるだけでまずかったお米が風味がある美味しいお米になりますよ。
木炭を使い臭みを消す
炊くときに木炭を入れて炊くとお米の臭みが取れます。
木炭を入れるのは、臭い消しに加えて、炭に含まれるミネラルがお米の味を引き立ててくれるからです。一般的な木炭でもOKですが、できれば備長炭が最適。また、炊飯専用に加工された木炭もスーパーやホームセンターなどで売られています。
引用元:身近なものでお米を美味しく炊く裏技 – ウェザーニュース
ただ臭みをとるだけでなく、木炭に含まれるミネラルがお米の味を引き立ててくれます。
炊飯専用に加工された木炭は、スーパーやホームセンターなどで購入出来ます。
ただ入れて後は炊くだけなので、簡単にお米を美味しくすることができます。
食べ比べれば味の違いが明らかで美味しいですよ。
冷やした水を使用する
お米を炊くときに冷やした水を使うとふっくら炊くことができます。
炊くときの水分量の調整が難しいですが、氷を1~2個入れる方がより効果が高いです。
冷えた水を入れて炊くことで、お米にゆっくりと熱が加わり、うまみと食感を引き出してくれます。
昆布を加えて旨味を足す
お米を炊くときに昆布を入れて炊くと、旨味が染み込んで美味しくなります。
パサついたお米は水分が抜けて、旨味を感じないためまずく感じます。
昆布に含まれるグルタミン酸がお米に染み込むことで、まずかったお米が美味しく食べることができます。
はちみつを入れて風味とつやを
お米にはちみつを少量入れるとお米の風味が増して艶が出ます。
ハチミツに含まれるブドウ糖と果糖がお米に浸透して、水分を保つ力を高めます。このため、ふっくらと炊き上がるのだそうです。また、酵素のアミラーゼが、お米に含まれるでんぷんの一部を分解して糖に変え、米のうまみがよりいっそう引き出されるとも。ハチミツを使った炊飯方法は、ハチミツを知り尽くした養蜂場でもおすすめされているんですよ。
引用元:【料理の裏ワザ】お米をおいしく炊く方法!炊飯器にアレを入れるだけ – 日々マガジン
なぜなら、はちみつに含まれている糖分をお米が吸収することで、お米の水分を保つ力が回復するからです。
また、はちみつに含まれているアミラーゼという酵素は、お米のでんぷんを分解して糖に変えます。
その結果、お米の旨味をいっそう引き上げ美味しくしてくれます。
はちみつを少量入れるだけなら、はちみつの風味は残りません。
古くなってまずくなったお米でもおいしく食べることができますよ。
水の量を調整する
お米を炊くときの水の量を調整することで、美味しく炊くことができます。
保存が悪いお米は水分が失われている状態です。
通常と同じ水の量でお米を炊くと味がまずくパサつきます。
夏では30分くらい、冬では1時間~2時間浸水するようにしよう。
お米の浸水時間、基本は30分〜1時間
引用元:お米を浸水させるのはなぜ?美味しいごはんを炊くのに必要な浸水時間 – ごはん彩彩
「浸漬(しんせき)」とも呼ばれるお米に浸水させる過程は、基本的に30分〜1時間がよいとされています。これは、最初の30分で約8割程度が吸水されることが原因です。浸水のスピードは水温が高いと速くなり、水温が低いと遅くなる傾向にあるので、夏場は短めに、冬場は長めに設定しましょう。
浸水時間を増やすことで、お米の中に水分を十分吸収させることができ、ふっくらに炊きあがります。
そのため水分が蒸発してしまったお米には、しっかりと浸水時間をとり、炊くときの水の量を調整しましょう。
炊飯器の「早炊き」機能を避ける
お米を美味しく食べたいなら、炊飯器の早炊き機能は避けた方が良いです。
吸水時間を省く早炊きは、普通炊きと比べてお米への水の浸透が少ないために、少し固めに炊きあがることになります。
さらに蒸らし時間も省くため、個人の好みもありますが水分が飛びきらずに少し水っぽいと感じる方もいるようです。
引用元:普通炊きと早炊きの違い。炊飯器の炊き方で味や電気代は変わる?
炊飯器にある早炊き機能は、ごはんを炊く工程を短縮してお米を炊きます。
普通に炊いたごはんと比べると、味や食感が少し落ちることが多いです。
早炊き機能を使うと、お米が水を吸う時間が短くなったり、ごはんを蒸らす時間が短くなります。
ごはんがふっくらとしなかったり、味が十分に引き出せないことがあります。
そのため、炊きあがりのお米の味が悪くなります。
塩を少量加えて味を引き締める
お米を炊くときに塩を少量だけ入れることで味が引き締まり、美味しくなります。
塩の効果で、お米が水分を含んでもっちりして、お米の甘みが引き出されています。
引用元:身近なアレを加えるだけ!一流店もやっているお米が美味しく… | 食品サポート
何も入れない場合と比べてびっくりするほどの差はありませんが、味や硬さのバランスが良く、そのままで美味しく食べられます。
塩を入れることで甘みが引き出します。
お米に含まれる自然な甘みが、塩によってより感じやすくなり味に深みが増します。
入れすぎるとしょっぱくなってしまうので、お米3合に対して大さじ1杯を目安にしましょう。
チャーハンや混ぜご飯やカレーに使う
炊いたお米が美味しくなかった場合、チャーハンやカレーに使うのもおすすめです。
古米の魅力はパラパラ食感。基本的に新米はやわらかくてもっちりしているので、古米の方がおいしく感じられる料理も多くあります。
例えばカレーライスやチャーハン。パラパラとしたごはんに炊き上がる古米は、新米よりも向いているといえるでしょう。ピラフやパエリア、混ぜご飯なども、パラパラしている古米が適しています。
引用元:新米と古米は一緒に炊いてもいいの? 古米をおいしく食べるコツ – SmartAgri
チャーハンはパラついたお米で調理した方が美味しく食べれます。
カレーや炊き込みご飯もまた、おすすめです。
炊き込みご飯は、いろいろな具材やダシと一緒にごはんを炊きます。
炊き込みご飯のダシをお米が吸収するので、炊き上りがふっくらして美味しくなります。
カレーも同じでカレーのソースをお米が吸収するので、美味しく食べられます。
まずいお米ランキング理由6選のまとめ
- お米の保存状態が悪いとまずい
- 精米してからの経過時間しているとまずい
- 保温機能の使い過ぎると水分が蒸発してまずい
- 炊き方が悪いとお米がパサパサしてまずい
- 自分の好みに合わないとまずい
- 炊くときに昆布やみりんを入れるとうまみが増す。
- 備長炭を入れて炊くと臭みがなくなり美味しい
- どうしても駄目ならチャーハンや炊き込みご飯にする
今は昔と違い、どこの産地のお米も美味しくなっています。
しかし、古米や古古米、発育不良による低品質のお米など、販売に適していないお米もあります。
スーパーで販売されているお米も、一つの農家からの米ではありません。
複数ヵ所の農家からお米を集めて精米しているのが実情です。
そのため、美味しくない米が混じると「まずい!」となることもあるようです。
また、美味しいお米でも保存状態が悪いと劣化して、まずくなることもあります。
つまり、自分でまずいお米にしてしまうこともあるかもしれませね。
美味しいご飯が食べられるように、大切に保管するようにしましょう。