仮想通貨と聞いて何を思い浮かべますか?
かつては億り人という言葉が生まれるくらいの利益を出して億万長者になった人がいると大きく話題になった事がありました。
昨今で副業を推奨する会社が増えてきている中、仮想通貨で一儲けしようと考えている人や、興味があってやってみたい思っている人がいるかもしれません。
仮想通貨で億り人と呼ばれる人がいる一方で、やめておけば借金地獄にならずに済んだ人も大勢存在しているのです。
この記事では仮想通貨は本当は稼げないし儲からないのか?借金地獄になる理由と仮想通貨のデメリットについて取り上げていきますのでご覧ください。
目次
仮想通貨って何?

まず仮想通貨についてよく分からない人の為に仮想通貨とは何かご説明します。
仮想通貨とは
仮想通貨は暗号資産とも呼ばれていて、インターネット上でやりとりできる財産的価値がある物と定義されています。
その特徴として、不特定の者に対して、代金の支払い等に使える事や、日本や米ドルといった法定通貨に相互に交換する事が可能です。
またインターネット上の通貨であるので、物の形がないので電子的に記録され、移転する事が出来ます。
そのため法定通貨やプリペイドカード等の、法定通貨建ての資産には該当しません。
なぜ注目されたか
仮想通貨で有名なのがビットコインやアルトコインがあります。
銀行等の第三者を介さずに、財産的価値をやり取りすることが出来る仕組みとして、仮想通貨は注目を集める事になりました。
仮想通貨は儲からない理由

仮想通貨はなぜ儲からないのか?
その理由について説明いたします。
税金の負担増
仮想通貨で利益を得たなら税金の支払いが発生します。
仮想通貨での取引は源泉徴収はないので、利益を得た金額が一定以上なら確定申告をする必要があります。
税金と支払う区分は仮想通貨では雑所得に分類され、総合課税となります。
例えば株や投資信託の場合は、譲渡所得や配当所得に該当し、申告分離課税で一律20.315%の税負担になります。
一方の仮想通貨は、総合課税になるので、ほかの総合課税とされる給与所得や事業所得などと合算した総所得金額に対して、超過累進税率が適用されます。
分かりやすく言うと、総所得金額が大きければ大きいほど、適用税率が高くなるという事です。
仮想通貨で1億円の利益が出た場合は、まず間違いなく「最大所得税率45%+住民税税率10%」が適用されて利益の半分以上を税金として取られます。
また国民健康保険料も前年の所得で決まるため、支払う金額が上ってしまいます。
つまり儲ければ儲けるほど支払う金額が高くなり、最大で利益の半分以上を支払わないといけない可能性があります。
投資や仮想通貨に関する知識不足
ネットを通して気軽に仮想通貨や株やFX等の投資が出来る様になりましたが、投資に関してよく分かっていない人が投資をするというケースが急増しました。
仮想通貨に限った事ではありませんが、何も知識がない状態では稼げるものも稼ぐ事が出来ません。
ビギナーズラックで稼ぐ事が出来たとしても継続する事は難しいため、稼ぐ事が出来ないという人が大勢います。
仮想通貨をやるデメリット

価格変動が起きやすい
仮想通貨は、国や銀行で発行された、法定通貨ではなく裏付け資産を持っていません。
そのため利用者の需給関係など様々な要因で価格変動が起きやすい傾向があり、予測が困難というデメリットがあります。
自己破産が出来ない
仮想通貨による、損失の場合は自己破産の申請は通りません。
仮想通貨によって借金を背負ってしまった場合は、任意整理を行う必要があります。
弁護士を入れて債権者への借金分を減額してもらえるように働きかけて負った負債を支払わないといけません。
ネットのアクセスが必須
仮想通貨はネット上の資金をやり取りするので、ネットにアクセスできる環境であることが前提になります。
そのため、スマートフォンの電源が切れたり、電波状況が悪いと取引そのものが出来なくなります。
仮想通貨で億り人になった人達の裏側

仮想通貨によって億り人と呼ばれるくらい稼ぐ事が出来た人達のその後はどうなったでしょうか?
あぶく銭として露と消えた
良く宝くじで高額当選すると人生が狂うと言われます。
仮想通貨で大金を稼いだ人達にも同じ傾向があったようです。
働いて稼いだ訳ではないので、「あぶく銭」としてタワーマンションや豪邸を買ったり、プライベートジェットを買ったり、高級車を買ったり、高級な腕時計を買ったり、高価なジュエリーを買ったり、夜の遊びに散財するなどして、身を持ち崩した方も多かったようです。
堅実な使い方をした
仮想通貨で儲けたお金を上手く活用した人もいました。
子供の養育費や起業資金としてや夢の実現に使ったなら有用な使い方だったと言えるのではないでしょうか?
投資に失敗
儲けた利益を別の投資に使い失敗してしまった億り人もいました。
簡単に稼いで儲けてしまった人は、上手くいった成功体験を元に投資します。
仮に儲けた1億円を日常生活で使い切る事は余程派手に散財していかないと難しいですよね。
対して投資資金として使うなら一瞬で使用する事が出来ます。
そして投資に失敗して一瞬で失ってしまった人が億り人がいました。
仮想通貨で借金地獄になった事例

億り人になった人の中には、納税の事を知らずに散財してしまい、税金を払う事が出来ない人がいました。
また課税逃れをしようと無申告した人は、支払う税が加算される結果になった人もいます。
加算される税率は20%~40%になります。
仮に1億円稼いで、支払う税が55%だったが、40%の税が加算されたなら、仮想通貨で稼いだ利益のほとんどを税金として、支払わないといけなくなります。
億り人で仮想通貨が話題なった事で、仮想通貨に関する詐欺が横行しました。
簡単に稼げる等の謳い文句などで仮想通貨を良く知らない人が投資をして損失をして借金するケースが増えました。
また仮想通貨はレバレッジ取引という物があります。
レバレッジ取引とは口座に預けた証拠金(資金)を担保にする事で、証拠金の金額よりも大きな規模の仮想通貨取引ができるやり方です。
投資資金よりも大きな規模の取引が出来るので、利益が出た場合は何倍にもなりますが、損失が出た場合は借金をする事になります。
仮想通貨で巨額の借金をした人のほとんどが、レバレッジ取引で失敗した人達が多いようです。
仮想通貨は稼げない?

ここまで仮想通貨のデメリットや儲からない理由をお伝えしました。
仮想通貨は稼げないと思う人も多いと思います。
仮想通貨は稼げない事はなく、稼げますよ。
ただ仮想通貨は高い利益を生みやすい反面、同じ位の借金を負う可能性が高いです。
また納税の税率が高く確定申告をする必要になるケースが多いでしょう。
そのことを理解する事が重要です。
仮想通貨投資をするなら仮想通貨に対する正しい知識が無いと、稼げても税金の支払いで生活が破綻してしまいますね。
まとめ

今回は仮想通貨は辞めた方がよいのか?
借金地獄になる理由や仮想通貨をするデメリットについて記事にしました。
億り人と呼ばれるくらい仮想通貨で儲けた人も、そうなった結果として生活が一変して破綻してしまった人や、使い過ぎてしまい税金の支払いが出来ない人が出てしまいました。
また良く分からず仮想通貨に手を出して多額の借金する人なども・・・。
仮想通貨で稼ぎたいならまず、仮想通貨や投資についてきちんと調べて借金をしない範囲で無理せず行いましょう。
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